
山下耕平(1983〜)は、京都芸術大学在学中から関西を中心に様々な展覧会に参加し、卒業制作展では市長賞を受賞する。
「自らの現在位置」をその座標軸としながら展開される山下のインスタレーションは、「私の知覚」を起点に距離・空間・時間などがミックスされ、ミクロとマクロという2つの視点が交差するその不思議な遠近感/距離感に伴い、知覚する主体である「私」という存在までもが、その世界の中で相対化されていくような体験を生む。山下の作品から感じるそのような体験は、私たちの日常に、宇宙的なスケール感を持った壮大な視点を持ち込む。
近年では、「山/登山」や「集積」といったモチーフをテーマに、印刷物を切り抜いた微小な円形のパーツを組み合わせてコラージュした平面や立体作品を制作するなど、アウトドアとアートを融合させるような取り組みも行っている。